東雲結子:石井先生、スマホに「空き容量がありません」と出てしまいました。犯人は猫の寝顔の写真です。どれも同じ顔なのに、一枚も消せなくて……。

税理士石井:ははは、猫は寝返りを打つたびに新作を発表しますからね。

東雲結子:そこで考えました。スマホのメモリーを作っている会社の株を買って、その配当で容量の大きいスマホに買い替えます! メモリーって、要は写真をしまう箱ですよね?

税理士石井:うーん、半分だけ正解です。写真をしまう「倉庫」はNANDフラッシュ。アプリを動かすときに広げる「作業机」は、DRAMという別のメモリーなんです。いまはDRAMを何段も積み上げて、AI向けの半導体のすぐ横に置くHBMが主役になっています。

東雲結子:倉庫に、机に、積み上げた机……。メモリーの会社って、実は家具屋さんだったんですか。

税理士石井:ふふ、家具屋さんなら、値札がここまで動かないと思いますよ。調査会社のTrendForceは2025年11月、汎用DRAMの2025年10〜12月の契約価格が前の期より45〜50%上がると予想を引き上げ、2026年1〜3月はさらに55〜60%上がると見ています。

東雲結子:えっ、2期続けて5割前後の値上げですか。うちの猫の写真より増えるのが速いです。

税理士石井:そこが落とし穴なんです。メモリーは値段の波がとても大きくて、SKハイニックスは2023年の営業赤字から、2025年には会社が「過去最高」と発表する業績になりました。波のどこにいるかを知らずに飛び乗ると、配当でスマホどころではなくなります。

東雲結子:大家さんでいえば、家賃相場が跳ね上がった年だけを見て、物件を買ってしまうようなものですね……。

税理士石井:まさにそうです。だから第1回は、メモリーの種類、市場の大きさ、メーカーの顔ぶれ、値上がりの理由、中国勢、そして株価のくせまで、連載全体の地図を一枚にまとめましょう。

連載「海外のメモリーメーカーの企業分析」の第1回は、業界の地図づくりです。この連載では、韓国のSKハイニックスとサムスン電子、米国のマイクロン・テクノロジー(以下マイクロン)とサンディスク、台湾の南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)、華邦電子(ウィンボンド)、旺宏電子(マクロニクス)の上場7社に、中国の長鑫科技(CXMT)を加えて、決算書と株価を1社ずつ読んでいきます。

その前に、世界のメモリー半導体メーカーがどんな製品で、どこで競っているかを一枚にまとめます。DRAM・NAND・NOR・HBMの違い、WSTS(世界半導体市場統計)の市場規模、TrendForceのシェアと価格の予測、長江存儲(YMTC)を含む中国勢と米国の輸出規制、日本のキオクシアの立ち位置です。後半では、この地図を株式投資の銘柄選びにどうつなげるかも、アナリストの目線で整理します。

材料は、2026年1月31日までに公表された各社の決算資料、WSTSとTrendForceの公表資料、米国の官報などです。株価は2026年1月30日の各国の市場の終値で、金額は原則として各社が決算で使う通貨のまま示します。

この記事の要点 根拠となる数字
メモリーの市場は2023年の底から急回復し、2026年は半導体全体の約3割になる予測 WSTS:2023年923億ドル→2026年2,948億ドル(予測)、メモリーの比率17.5%→30.2%
2025年後半に価格が急騰。TrendForceは在庫がほぼ底をついたことと、生産能力のサーバー・HBMへの移動を挙げる 汎用DRAMの契約価格の予測:2025年10〜12月+45〜50%、2026年1〜3月+55〜60%
DRAMは韓米3社で9割超、HBMはSKハイニックスが先行。中国勢は輸出規制の中で伸びる 2025年7〜9月のDRAMシェア:SKハイニックス33.2%、サムスン電子32.6%、マイクロン25.7%(TrendForce)/CXMT5%(Counterpoint、二次資料)
銘柄選びの目線:メモリー株は年間の利益より先に値段の波を映し、利益の振れも大きい 2025年の株価の上昇率は7社の中央値274.4%/年次の営業利益率の振れ幅は中央値37.0ポイント

DRAMとNANDの違いは「作業机」と「倉庫」、NORは小さな手帳

メモリーは、データを覚えておくための半導体です。大きく分けると、電源を切ると中身が消えるDRAMと、電源を切っても中身が残るフラッシュメモリーがあります。フラッシュメモリーは、さらにNAND型とNOR型に分かれます。

DRAMは、パソコンやスマホ、サーバーが計算をしながらデータを一時的に置く「主記憶」に使われます。たとえるなら作業机です。机が広いほど一度に多くの書類を広げられますが、電源を切ると、机の上はきれいに片づけられてしまいます。

NAND型フラッシュは、SSDやスマホのストレージに使われ、写真やアプリをしまっておく倉庫の役目です。キオクシアの用語集によると、記憶の小部屋(メモリセル)を直列に並べることでNOR型より高密度・大容量にしたもので、1987年にキオクシアの前身の東芝が発明しました。

NOR型フラッシュは、NANDより容量が小さい一方、電源を切っても中身が残るメモです。旺宏電子は、NORの用途をコンピューター、民生、通信、車載、産業・医療・航空防衛に分けて開示しています。大家業でいえば、DRAMは作業スペース、NANDはトランクルーム、NORは管理人室の小さな手帳といったところでしょうか。

図は、左から「メモリーの種類」「主な用途」「主なメーカー」の順に並べた地図です。DRAMは、DDR5やLPDDRなどの汎用DRAMと、GPUの横に載せるHBMの2段に分けました。汎用DRAMはデータセンター、スマホ、PC、車・産業機器に丸がつき、HBMの丸はAIサーバーだけです。

NANDはデータセンター、スマホ、PCに、NORはPCと車・産業機器に丸がついています。右端のメーカーは、太字が本連載で取り上げる会社で、キオクシアとYMTC(長江存儲)は細字です。並びはシェアの順ではなく、種類・用途・会社は当ブログが簡略化した整理です。

下の段の三つの箱は、WSTSによる世界のメモリー市場(2024年の実績1,655億ドル、2026年の予測2,948億ドル)、TrendForceによる2025年7〜9月のDRAMの売上シェア、TrendForceによる2026年1〜3月の契約価格の予測です。中身は、このあと順に見ていきます。

用語メモ:DRAM=Dynamic Random Access Memory。電源を切るとデータが消える揮発性のメモリーで、主記憶に使う。NAND型フラッシュ・NOR型フラッシュ=電源を切ってもデータが残る不揮発性のメモリー。SSD=NAND型フラッシュを使った記憶装置。DDR5=PC・サーバー向けの標準的なDRAMの第5世代の規格。LPDDR=スマホなど向けの低消費電力のDRAMの規格。GPU=画像処理半導体で、AIの計算に広く使われる。

HBMとは、DRAMを積み重ねてAI向け半導体の隣に置く高速メモリー

HBM(広帯域メモリー)は、DRAMのチップを縦に積み重ねて、GPUなどのすぐ横に載せるDRAMです。業界団体JEDECが2025年4月に公表したHBM4の規格では、データの通り道が2048ビット幅、速さは最大で毎秒2TB、容量は一組(スタック)あたり最大64GBです。

作業机のたとえでいえば、机を何段も積み上げて、計算をする人の真横に置いたようなもの。普通の作業机とは別の、AIサーバー専用の机と考えるとわかりやすいと思います。

調査会社Gartnerの速報(2026年1月12日)によると、2025年のHBMの売上は300億ドルを超え、DRAM市場の23%を占めました。マイクロンは2025年12月の決算説明会で、HBMの市場が2025年の約350億ドルから2028年に約1,000億ドルへ、年率約40%で伸びるとの見通しを示しています(第三者の議事録による)。

HBMのメーカー別のシェアには公式の統計がなく、二次資料に頼るしかありません。調査会社Counterpointの数字として報じられた2025年7〜9月のシェアは、SKハイニックス57%、サムスン電子22%、マイクロン21%でした(二次資料。Counterpoint自身の公表日は確認できず)。4〜6月はサムスン電子15%、マイクロン21%とされています。

HBMは、作る量を早くから顧客と決めるのが特徴です。SKハイニックスは2025年4月、HBMの供給量は1年前に顧客と合意して決めると説明しました。10月には「主要顧客と来年のHBM供給の協議をすべて完了した」(会社資料の韓国語を当ブログが訳出)と述べています。

マイクロンも2025年12月の決算説明会で、「2026暦年のHBMの供給すべてについて、価格と数量の合意を終えた」(英語の発言を当ブログが訳出、第三者の議事録による)としました。大家業でいえば、HBMは長期の法人契約で埋まった部屋です。空室の心配は小さい一方、次の契約更改の条件が収益を左右します(当ブログの見方)。

サムスン電子は2026年1月29日、メモリー事業が今四半期(2026年1〜3月)にHBM4の製品の出荷を始める見込みで、高性能のHBM市場で主導的な地位を取り戻すことを目指すと説明しました(会社資料の英文を当ブログが要約)。HBMの顧客に採用されるかどうかが、各社の勢力図を動かすと私は見ています(当ブログの見方)。

用語メモ:HBM=High Bandwidth Memory。JEDEC=半導体メモリーなどの規格を定める業界団体。TB(テラバイト)・GB(ギガバイト)=記憶できるデータの量の単位。

メモリーの市場は2023年の923億ドルから、2026年は2,948億ドルの予測

市場の大きさは、WSTSの数字で見ます。WSTSは春と秋に世界の半導体市場の予測を公表していて、最新は2025年12月2日の秋季予測です。2025年の実績は、2026年1月31日までには公表されていません。

暦年 メモリー市場 前年比 半導体全体 メモリーの比率
2021年(実績) 1,538億ドル +30.9% 5,559億ドル 27.7%
2022年(実績) 1,298億ドル −15.6% 5,741億ドル 22.6%
2023年(実績) 923億ドル −28.9% 5,269億ドル 17.5%
2024年(実績) 1,655億ドル +79.3% 6,305億ドル 26.2%
2025年(予測) 2,116億ドル +27.8% 7,722億ドル 27.4%
2026年(予測) 2,948億ドル +39.4% 9,755億ドル 30.2%

※WSTSの公表値(百万ドルを億ドルに四捨五入)。各年の実績は翌年に公表された値で、WSTSは後から改定することがあります。2025・2026年は2025年12月2日公表の秋季予測。メモリーの比率はメモリー÷半導体全体で、当ブログの計算。

メモリーの市場は2022年、2023年と2年続けて縮み、2023年は923億ドルまで落ちました。2021年の約6割の大きさです(当ブログの計算)。ところが2024年は79.3%増の1,655億ドルへ、一気に戻しています。

WSTSの予測では、2025年が27.8%増の2,116億ドル、2026年は39.4%増の2,948億ドルです。2023年の約3.2倍で、2026年1月30日の為替レート1ドル153.66円で換算すると約45.3兆円になります(いずれも当ブログの計算)。WSTSは2026年も、メモリーとロジック(演算用の半導体)がともに30%を超えて伸びると予測しています。

半導体全体に占めるメモリーの比率は、2023年の17.5%から、2026年の予測では30.2%まで上がります。大家業でいえば、家賃相場が2年で4割下がり、翌年に8割近く上がるような街です。波の大きさこそが、メモリーという商品のいちばんの特徴だと私は考えています(当ブログの見方)。

調査会社Gartnerの速報では、2025年の半導体全体の売上は前年比21.0%増の7,934億ドルでした。WSTSの2025年の予測(7,722億ドル)とは出し手が違う数字なので、同じ物差しとして並べないよう注意してください。

メモリー半導体メーカーの顔ぶれ:DRAMは韓米3社で9割超、NANDは5社が競う

次は、誰がこの市場を分け合っているかです。TrendForceは四半期ごとに、DRAMとNANDのメーカー別の売上を公表しています。カットオフ(この連載の情報の締め切り、2026年1月31日)の時点で最新の、2025年7〜9月の数字を並べます。

2025年7〜9月 DRAMの売上 DRAMのシェア NANDの売上
SKハイニックス 137.5億ドル 33.2% 35.3億ドル(SKグループ)
サムスン電子 135.0億ドル 32.6% 60.0億ドル
マイクロン 106.5億ドル 25.7% 24.2億ドル
キオクシア ― ― 28.4億ドル
サンディスク ― ― 23.1億ドル
南亜科技 6.27億ドル ― ―
華邦電子 2.22億ドル ― ―
合計 414億ドル(業界計、前期比+30.9%) ― 約171億ドル(上位5社、前期比+16.5%)

※TrendForceのプレスリリース本文の値(DRAMは2025年11月26日、NANDは2025年12月3日の公表)。順位表は画像のため、本文にない値は「―」としました。NANDのSKグループは、SKハイニックスと子会社Solidigm(ソリダイム)の合計。NANDの各社の値には「約」「超」などの表現を含みます。CXMTとYMTCは、いずれのリリースにも登場しません。

DRAMはSKハイニックス、サムスン電子、マイクロンの3社で91.5%を占めます(当ブログの計算)。TrendForceによると、2025年1〜3月にSKハイニックスがサムスン電子を抜いて首位に立ち、7〜9月はマイクロンのシェアが前の期から3.7ポイント上がりました。

台湾の南亜科技は6.27億ドル、華邦電子は2.22億ドルで、上位3社とは規模が大きく違います。それでも南亜科技の7〜9月の売上は前期比84%増と、業界全体の伸び(30.9%増)の2倍を超えました(当ブログの計算)。

中国のCXMTは、TrendForceのリリースには登場しません。Counterpointの数字として報じられた7〜9月のDRAMシェアでは、CXMTが5%を占め(二次資料)、CXMTの目論見書が引用する調査会社Omdiaの数字では、2025年4〜6月のシェアは3.97%です。

NANDは、サムスン電子が60.0億ドルで首位です。SKグループ、キオクシア、マイクロン、サンディスクが続き、キオクシアは前期比33.1%増と、上位5社で最も高い伸びでした。中国のYMTCは、TrendForceのNANDのリリースにも登場しません。

NORには、TrendForceのようなメーカー別の売上の公表が見当たりませんでした(当ブログの調べ)。華邦電子は会社資料で自らを「WW No.1 NOR Flash supplier」(世界首位のNORフラッシュの供給者)と表記し、旺宏電子は2025年10〜12月の売上(親会社ベース、概数)の61%がNORでした。

海外の上場7社は、決算期も会計基準も通貨もそろっていない

連載で読む7社と中国の1社を、決算を読むときの前提とあわせて表にしました。まず頭に入れておきたいのは、「最新の決算」の期間が社ごとに違うことです。

会社 市場(コード) 主な製品 決算期 会計基準 最新の決算(発表日)
SKハイニックス 韓国取引所(000660) DRAM(HBMを含む)・NAND 12月期 K-IFRS 2025年10〜12月(2026年1月28日、監査前)
サムスン電子 韓国取引所(005930ほか) メモリー・ファウンドリー、スマホ・家電など 12月期 K-IFRS 2025年10〜12月(2026年1月29日、監査前)
マイクロン Nasdaq(MU) DRAM(HBMを含む)・NAND 8月末に最も近い木曜日 US GAAP 2025年8月29日〜11月27日(2025年12月17日)
サンディスク Nasdaq(SNDK) NAND(SSD・カードなど) 6月30日に最も近い金曜日 US GAAP 2025年10月4日〜2026年1月2日(2026年1月29日)
南亜科技 台湾証券取引所(2408) 汎用DRAM 12月期 TIFRS 2025年10〜12月(2026年1月19日、自社集計)
華邦電子 台湾証券取引所(2344) 特殊DRAM・NOR・SLC NAND、ロジックIC 12月期 TIFRS 2025年7〜9月
旺宏電子 台湾証券取引所(2337) NOR・NAND・ROM 12月期 TIFRS 2025年10〜12月(2026年1月27日、自社集計)
長鑫科技(CXMT) 非上場(上場を申請中) DRAM 12月期 中国の会計基準とみられる 目論見書の2025年1〜9月(レビュー済み)

※2026年1月31日までに公表された決算。サムスン電子は2026年1月8日に速報値、1月29日に確定値を発表。華邦電子の2025年10〜12月の決算は2026年1月31日までに公表されていないため、この連載では2025年1〜9月までを使います。CXMTの2025年1〜9月は監査ではなくレビューを受けた数字です。

決算期は、韓国と台湾の会社が12月期です。マイクロンは8月末に最も近い木曜日が期末で、2025年8月期(FY2025)は2024年8月30日〜2025年8月28日。サンディスクは6月30日に最も近い金曜日が期末で、2025年6月期(FY2025)は2024年6月29日〜2025年6月27日です。

会計基準も、韓国はK-IFRS(韓国の国際会計基準)、米国の2社はUS GAAP(米国の会計基準)、台湾はTIFRS(台湾のIFRS)と分かれます。たとえばUS GAAPの営業利益には減損が入り、サンディスクの2025年6月期はのれんの減損18.3億ドルで営業赤字でした。営業利益率を横に並べるときは、定義の違いを割り引いて見てください。

通貨も、兆ウォン、億ドル、億台湾ドルとばらばらです。この連載では各社の通貨のまま示し、円換算は一部の数字だけ、2026年1月30日の為替レート(1ドル153.66円、100ウォン10.72円、1台湾ドル4.88円)で当ブログが換算します。台湾ドルは、三菱UFJ銀行のドルの相場を台湾銀行のドルの相場で割って計算しました。

大家業でいえば、締め日も帳簿のつけ方も家賃の通貨も違う物件を、同じ表に並べるようなものです。物差しをそろえてから比べる。この連載では、それを何より大切にします。

用語メモ:ファウンドリー=他社が設計した半導体の受託生産。ロジックIC=演算や制御を行う半導体。SLC NAND=一つのメモリセルに1ビットを記憶するNAND。ROM=読み出し専用のメモリー。K-IFRS・TIFRS=韓国・台湾が採用している国際会計基準(IFRS)。US GAAP=米国の会計基準。のれん=会社を買ったとき、相手の純資産より多く払った分。減損=資産の価値が下がったときに帳簿の金額を引き下げ、損失にする処理。

2025年後半の値上がりは、TrendForceの予測が3か月で書き換わるほど急だった

メモリーの値段には、メーカーと顧客が一定の期間ごとに決める契約価格と、市場でその時々に取引されるスポット価格があります。TrendForceは四半期ごとに、契約価格の前期比の予測を公表しています。

対象の四半期 汎用DRAM NAND全体 公表日(DRAM/NAND)
2025年1〜3月 −8〜−13% −10〜−15% 2024年12月30日/12月31日
2025年4〜6月 −0〜−5% 横ばい(%の記載なし) 2025年3月25日/3月26日
2025年7〜9月 +10〜+15% +5〜+10% 2025年7月7日/7月9日
2025年10〜12月(当初) +8〜+13% +5〜+10% 2025年9月24日/9月25日
2025年10〜12月(改定) +45〜+50% +20〜+25% 2025年11月26日/12月3日
2026年1〜3月 +55〜+60% +33〜+38% 2026年1月5日

※TrendForceによる契約価格の前期比の予測で、公表した時点の幅。汎用DRAMはHBMを除く通常品。2025年4〜6月のNANDは、TrendForceの発表を転載した記事による(二次資料)。

流れが変わったのは2025年7〜9月です。1〜3月にはDRAMもNANDも1割前後の値下がりが予想されていましたが、7〜9月は値上がりの予想に転じました。そして9月24日に8〜13%の上昇とされた10〜12月の汎用DRAMの予測は、11月26日には45〜50%上昇へ引き上げられました。

2026年1〜3月の予測(2026年1月5日公表)は、汎用DRAMが55〜60%上昇で、サーバー向けは60%を超える上昇です。NANDは全体で33〜38%、パソコンなど向けのSSD(クライアントSSD)は40%以上の上昇。HBMを含めたDRAM全体の10〜12月の予測も、50〜55%上昇でした。

スポット価格も跳ねました。TrendForceによると、DDR4(DDR5の一つ前の世代の規格)の8ギガビット品の平均スポット価格は、2025年10月15日の報告の7.059ドルから、2026年1月14日の報告では27.857ドルへ、約3.95倍です。NANDの512ギガビットTLCのウエハーも、3.576ドルから15.052ドルへ約4.21倍になりました(倍率は当ブログの計算)。

なぜ、ここまで上がったのか。TrendForceは2025年11月26日に「DRAM suppliers’ inventories are almost depleted」(DRAMメーカーの在庫はほぼ底をついた)と書きました。2026年1月5日には、DRAMメーカーが先端の製造工程と新しい生産能力を、サーバー向けとHBMに振り向け続けると説明しています。

同じ1月5日の発表は、AIの推論向けのインフラ投資が米国の大手クラウド事業者(CSP)の調達を押し上げ、CSPが生産枠を押さえることで需給のギャップが広がっているとも書いています。NANDについては2025年9月の時点で、HDDの不足を受けてCSPの需要がQLCの企業向けSSDに移り、サンディスクが10%の値上げを表明し、マイクロンが見積もりを止めたと伝えていました。

韓国の新聞は、2025年9月末のDRAMの在庫が平均3.3週分と、2018年の低い水準に並んだと報じました(TrendForceのニュースによる紹介、二次資料)。よく聞く「スーパーサイクル」という言葉も、使っているのは韓国の証券アナリストや新聞で、当ブログが調べた範囲ではメーカー自身が使った例は見当たりませんでした。

大家業でいえば、ワンルームを壊して法人向けの社宅に建て替える大家さんが、一斉に増えた街です。社宅は長期契約で埋まり、普通のワンルームは数が減るので、一般向けの家賃まで上がる。生産能力のHBMやサーバー向けへの移動は、そんな動きに近いと私は見ています(当ブログの見方)。

用語メモ:契約価格=メーカーと顧客が一定の期間ごとに決める取引価格。スポット価格=その時々の市場での取引価格。CSP=クラウドサービス事業者。HDD=ハードディスク。TLC・QLC=一つのメモリセルに3ビット・4ビットを記憶する方式。ビット=データの量の単位で、メモリーの出荷量は容量(ビット)で数えることが多い。

2026年の設備投資は増えても、供給の増え方は限られるとの推計

値段が上がると、次に気になるのは設備投資です。TrendForceの推計(2025年11月13日)では、2026年の設備投資は、DRAM業界で537億ドルから613億ドルへ14%増、NAND業界は211億ドルから222億ドルへ5%増です。

会社別の推計は、DRAMでサムスン電子が200億ドル(11%増)、SKハイニックスが205億ドル(17%増)、マイクロンが135億ドル(23%増)、NANDでキオクシアとサンディスクが合わせて45億ドル(41%増)。いずれもTrendForceの推計で、会社の計画ではありません。

それでもTrendForceは、追加の投資が2026年のビット(容量)の供給の伸びに与える影響は最小限だとし、NANDは2026年を通して供給がひっ迫すると予測しています。会社の側では、マイクロンが2026年9月期(2025年8月29日〜2026年9月3日)の設備投資を約180億ドルから約200億ドルへ引き上げたと、決算説明会で述べました(第三者の議事録による)。

台湾では、南亜科技が2026年の設備投資を最大500億台湾ドル(取締役会の承認前)とし、新しい工場への装置の搬入は2027年初めの見込みとしています。華邦電子は、2026〜2027年の設備投資が400億台湾ドルに近づくと説明しています。

大家業でいえば、設備投資は新築や建替えです。計画を決めてから入居者を迎えるまでには時間がかかり、完成が重なった年に空室が増えるのは、賃貸の世界でもよくある話です(当ブログの見方)。投資の数字は、次の値段の波を占う手がかりになります。

用語メモ:設備投資(capex)=工場や製造装置などへの投資。

中国のCXMTは売上を倍増させても赤字、YMTCは米国の輸出規制のリストの中

中国のDRAM大手、長鑫科技(CXMT)は、2025年12月30日に上海証券取引所の科創板(ハイテク企業向けの市場)への上場の申請が受理されました。目論見書と報道によると、調達の予定額は295億元で、合肥と北京に12インチのDRAM工場を3つ持っています。

億元 2022年 2023年 2024年 2025年1〜9月
営業収入 82.9 90.9 241.8 320.8
純利益 −91.7 −192.2 −90.5 −59.8
研究開発費÷営業収入 50.6% 51.4% 26.2% ―

※CXMTの目論見書(申請段階のもの、2025年12月30日)の万元の値を、当ブログが億元に換算(四捨五入)。2025年1〜9月はレビューを受けた数字で、監査ではありません。会計基準は中国の企業会計準則とみられます(目論見書の読めた範囲では基準名を確認できず)。

2025年1〜9月の営業収入は320.8億元で、前年同期比97.8%増。それでも純損失は59.8億元です。目論見書は黒字化を2026年か2027年と見込み、Omdiaの数字として、生産能力と出荷量で中国1位・世界4位と記しています。当ブログが読めた範囲の目論見書には、HBMについての記述は見当たりませんでした。

NAND大手の長江存儲(YMTC)は上場しておらず、財務の数字は公表されていません。米国は2022年12月16日付で、YMTCを米商務省の輸出規制の対象リスト(Entity List)に加えました。規制の対象となる品目すべてに輸出の許可が必要で、審査は原則として不許可です。

それでも調査会社TechInsightsは、YMTCの新しい世代の1テラビットのNANDが市場に出回っていることを確認しています。

日付 出来事
2022年12月16日(発効) 米国がYMTCをEntity Listに追加。輸出には許可が必要で、審査は原則不許可
2023年5月21日 中国の当局が、マイクロンの製品に重大なセキュリティ上のリスクがあるとして、重要な情報インフラの事業者による購入を禁止
2024年12月2日(発効) 米国がHBM(帯域密度が1平方ミリあたり毎秒2GB超)を新たに輸出規制の対象とし、中国などへの輸出を許可制に
2025年1月2日 CXMTが米国防総省の「中国軍事企業」のリスト(1260Hリスト)に追加(法律事務所の解説による)
2025年9月2日公表、12月31日発効 サムスン電子とSKハイニックスの中国の工場などへの包括的な輸出許可(VEU)を取り消し
2025年10月17日 マイクロンが中国のデータセンター向けのサーバー用チップから撤退へと報道(ロイター、二次資料)
2025年12月30日 米国がサムスン電子とSKハイニックスの中国工場向けに、2026年分の年間の許可を出したと報道(二次資料)
2025年12月30日 CXMTの科創板への上場申請が受理

※米国の官報、法律事務所の解説、報道による。VEUの取消しの対象は、官報の表記でSamsung China Semiconductor、SK hynix Semiconductor (China)、Intel Semiconductor (Dalian)(現在はSKハイニックスの大連のNAND工場)。

2025年12月30日の報道によると、米国は、サムスン電子の西安のNAND工場と、SKハイニックスの無錫のDRAM工場・大連のNAND工場に向けて、製造装置の出荷を認める2026年分の年間の許可を出しました。目的は操業と保守のためで、自由な拡張は対象外とされています(二次資料)。

米国側では、CXMTについて、2027年12月23日から米国政府によるCXMT製品の調達・使用が禁じられる予定です(法律事務所の解説による)。一方で、CXMTがEntity Listに載っていることは、当ブログが読んだ資料の範囲では確認できませんでした。

マイクロンは、2025年8月期の売上のうち中国本土(顧客の本社の所在地ベース)が26.39億ドル、全体の7.1%でした(年次報告書)。ロイターの報道に対し、マイクロンは中国の禁止措置の影響を受けたとコメントしています(二次資料)。大家業でいえば、輸出規制は用途地域や条例の変更に近く、同じ建物でも、ある日から貸せる相手が変わります(当ブログの見方)。

用語メモ:Entity List=米商務省が指定する、輸出に許可が必要な相手先のリスト。VEU=Validated End-User(認定された最終需要者)。米国の規制の対象品目を、包括的な許可のもとで受け取れる仕組み。

日本のキオクシアは、NANDの3位でサンディスクの合弁相手

この連載では1社として取り上げませんが、日本の個人投資家にとって身近な物差しがキオクシアです。2024年12月18日に東証プライム市場に上場し(証券コード285A)、TrendForceの2025年7〜9月のNANDの順位では3位でした。

報道によると、キオクシアの2025年7〜9月(2026年3月期第2四半期、IFRS)の売上収益は4,483億円で前の四半期から30.8%増、会社の独自の基準(Non-GAAP)の営業利益は872億円、利益率は19.4%でした(二次資料)。

キオクシアは、サンディスクと工場を共同で運営しています。サンディスクの年次報告書によると、合弁会社の持分はサンディスク49.9%・キオクシア50.1%で、生産の取り分はおおむね半分ずつです。四日市工場の合弁の契約は、2026年1月30日(米国では1月29日)の発表で、2029年12月31日までから2034年12月31日までに5年延長されました。

延長にあたって、サンディスクは製造サービスと製品の供給の対価として、11.65億ドルを2026〜2029年に分けてキオクシアに支払います。日本株のキオクシアと米国株のサンディスクは、同じ工場の生産を分け合う関係です。この合弁は、サンディスクを取り上げる回で詳しく見ます。

2023年の赤字から2025年の最高益へ、メモリーの利益は大きく振れる

値段の波は、そのまま利益の波になります。主な会社の底の年と最新の通期を並べると、振れ幅の大きさがよくわかります。

会社(会計基準) 底の年の営業利益(営業利益率) 最新の通期の営業利益(営業利益率)
SKハイニックス(K-IFRS) 2023年:−7.7兆ウォン(−23.6%) 2025年:47.2兆ウォン(48.6%)
サムスン電子の半導体部門(K-IFRS) 2023年:−14.9兆ウォン(−22.4%) 2025年:24.9兆ウォン(19.1%)
マイクロン(US GAAP) 2023年8月期:−57.5億ドル(−37.0%) 2025年8月期:97.7億ドル(26.1%)
南亜科技(TIFRS) 2023年:−144.6億台湾ドル(−48.4%) 2025年:52.4億台湾ドル(7.9%)

※サムスン電子の半導体部門(DS部門)は、メモリー・ファウンドリー・システムLSIの合計で、メモリー単独の営業利益は開示されていません。マイクロンの2023年8月期は2022年9月2日〜2023年8月31日、2025年8月期は2024年8月30日〜2025年8月28日。SKハイニックスとサムスン電子の2025年は監査前、南亜科技の2025年は会社の自社集計(未監査)。

SKハイニックスは、2025年の営業利益47.2兆ウォン(約5.1兆円、2026年1月30日の為替レートで当ブログが換算)を、2026年1月28日の発表で過去最高の業績としました。2025年のHBMの売上は、前年の2倍を超えたと会社は説明しています。

サムスン電子も、2025年10〜12月にメモリー事業の四半期の売上と営業利益が過去最高だったとし、HBMなどの付加価値の高い製品の販売が伸びたと説明しました。マイクロンの2025年8月期の営業利益97.7億ドルは、2021年9月期以降の5期で最も大きい値です。

四半期で見ると、振れはもっと大きくなります。SKハイニックスの営業利益率は、2023年1〜3月の−66.9%から2025年10〜12月の58.4%まで動きました。南亜科技は、2025年4〜6月の−42.8%(集計サイトによる二次資料)から10〜12月の39.1%へ、わずか半年で様変わりしています。

南亜科技は、10〜12月の平均販売単価(ASP)が前期比で30%台の上昇、出荷量は10%台前半の増加だったと説明しています。メモリーの工場は、値段が下がっても減価償却などの固定費が減りません。だから値段が少し動くだけで利益が大きく振れるのだと、私は見ています(当ブログの見方)。ローンの返済や固定資産税が空室でも減らないアパートと同じです。

用語メモ:ASP=平均販売単価(Average Selling Price)。減価償却=工場や装置の購入額を、使う年数に分けて費用にする処理。

株式投資の目線では、メモリー株は利益より先に値段の波を映した

ここからは、この地図を株式投資の銘柄選びにつなげます。メモリー株の株価が主に映しているのは、メモリーの値段の波だと私は見ています(当ブログの見方)。値段が上がり始めると利益は大きく増え、下がり始めると赤字まで落ちる。株価は、その波に先回りして動きやすいのです。

下の表は、上場7社の2025年と2026年1月の株価の動きと、最新の四半期の営業利益を並べたものです。型は、この記事の事実をもとにした当ブログの分類です。

型(当ブログの分類) 会社 2025年の株価 2026年1月の株価 最新四半期の営業利益率 営業利益の前年同期比
HBMで先行 SKハイニックス +274.4% +39.6% 58.4%(2025年10〜12月) +137.2%
総合電機 サムスン電子 +125.4% +33.9% 21.4%(2025年10〜12月、全社) +209.2%
米国の専業(DRAM中心) マイクロン +239.1% +45.4% 45.0%(2025年8月29日〜11月27日) +182.2%
米国の専業(NAND) サンディスク +388.4% +142.8% 35.2%(2025年10月4日〜2026年1月2日) +446.2%
台湾の汎用DRAM 南亜科技 +559.8% +69.2% 39.1%(2025年10〜12月) 前年同期は営業赤字
台湾のニッチ 華邦電子 +458.1% +55.6% 17.0%(2025年7〜9月) +1,261.4%
台湾のニッチ 旺宏電子 +99.2% +135.2% −5.1%(2025年10〜12月) 前年同期も営業赤字

※2025年の株価は、2024年と2025年の最終取引日の終値の比較(韓国は12月30日、米国と台湾は12月31日)。サンディスクは通常取引の初日(2025年2月24日)の終値から。2026年1月は2025年の最終取引日から2026年1月30日まで。株価は株価データサイトによる二次資料。営業利益率は各社の会計基準による値で、定義はそろっていません。騰落率と前年同期比は当ブログの計算。

2025年は7社すべての株価が上がり、上昇率の中央値は274.4%でした(当ブログの計算)。最も大きく上がったのは南亜科技の559.8%と華邦電子の458.1%で、どちらも台湾の汎用・ニッチのメーカーです。

ところが、この2社の1年分の利益はまだ小さいままでした。南亜科技の2025年の営業利益率は7.9%、華邦電子の直近4四半期(2024年10月〜2025年9月)は0.9%です。変わったのは四半期の利益の向きで、南亜科技は2025年4〜6月の−42.8%(二次資料)から10〜12月の39.1%へ、華邦電子は4〜6月の−6.2%から7〜9月の17.0%へ、赤字から黒字に転じました。

旺宏電子は、2025年10〜12月も営業赤字(営業利益率−5.1%)でしたが、株価は2025年に99.2%、2026年1月だけで135.2%上がっています。株価は年間の利益より先に、値段の波の向きの変化を映したと読めます(当ブログの見方)。ただし、株価の騰落率は暦年、マイクロンとサンディスクの決算は暦年とずれた会計年度で、期間はそろっていません。

今の株価が何を前提にしているかは、PER(株価収益率)で見るのが基本です。ただメモリー株では、どの期間の利益で割るかで答えが大きく変わります。

南亜科技の実績PER(直近4四半期の利益で計算)は153.3倍ですが、2025年10〜12月の1株あたり利益を4倍して1年分とみなすと22.8倍です。前半の赤字が1年分の利益を小さくしているためで、波の転換点では、実績PERは実態とずれやすい物差しです(当ブログの見方)。

マイクロンも、実績PERは39.4倍ですが、会社が2025年12月17日に示した次の四半期(期間は当ブログの計算で2025年11月28日〜2026年2月26日)の1株あたり利益の見通し(GAAP、中央値8.19ドル)を4倍すると12.7倍です。サンディスクは、のれんの減損で直近4四半期のGAAPの利益が赤字のため実績PERは出せず、会社の見通し(non-GAAP)を4倍すると11.1倍になります(いずれも当ブログの計算)。

実績PERの中央値は31.9倍(計算できる4社)、直近四半期×4のPERの中央値は22.7倍(6社)です。逆に、利益が大きく膨らんだ会社のPERは低く見えます。SKハイニックスの実績PERは14.7倍で、PERを逆さにした益回りは6.82%に達します。

ここに、景気の波で動く株の「低PERの罠」があります。家賃相場の天井の年の家賃で利回りを計算すると、どの物件も高利回りに見えるのと同じで、メモリー株では利益が山の頂上に近いときほどPERは低く出やすいのです(当ブログの見方)。

PBR(株価純資産倍率)の中央値は5.94倍で、サムスン電子の2.65倍からサンディスクの8.33倍まで開きます。PBRをPERで割ると、1株あたり利益÷1株あたり純資産(ROEの目安)になり、SKハイニックスは36.0%、マイクロンは20.1%、サムスン電子は10.9%です。

マイクロンは、SKハイニックスよりPBRが高い(7.94倍と5.28倍)一方、実績の利益で見た資本の効率は低い。会社の見通しが示すような利益の伸びを先に織り込んでいると読めます(当ブログの見方)。

手元に戻るお金は、驚くほど少ない業界です。配当利回りの中央値は0.06%(6社)、配当と自社株買いを合わせた株主還元利回りの中央値は0.00%で、最も高いサムスン電子でも1.76%(2025年の実績、当ブログの計算)。冒頭の「配当でスマホ」は、メモリー株ではかなり遠い夢です。

FCF(フリー・キャッシュ・フロー)利回りの中央値も0.47%で、最も高いSKハイニックスでも4.09%です。稼いだお金の多くが、次の工場や装置に回っている業界だと私は見ています(当ブログの見方)。マイクロンの2025年8月期の設備投資は、売上の42.4%にあたりました。

用語メモ:PER=株価収益率。株価÷1株あたり利益(EPS)。実績PER=直近4四半期の利益で計算したPER(米国は希薄化EPS、韓国・台湾は基本EPSで計算)。直近四半期×4のPER=最新の四半期の1株あたり利益を4倍して1年分とみなした参考値で、予想ではない。益回り=PERの逆数。PBR=株価純資産倍率。ROE=自己資本利益率。GAAP・non-GAAP=米国の会計基準による利益と、会社が一時的な費用などを除いて示す独自の利益。FCF=営業CF(本業で得た現金)から設備投資を引いたお金。株主還元利回り=最新の通期の配当と自社株買いの合計÷時価総額。中央値=値を小さい順に並べたときの真ん中の値。

銘柄選びでは、7社を「何に賭ける株か」で5つの型に分けて見る

銘柄選びの最初の一歩は、その株価が主に何に賭けているかを知ることです。この記事の事実をもとに、当ブログは7社と中国の2社を5つの型に分けて見ています(当ブログの見方)。

一つ目は、HBMで先行する型のSKハイニックスです。HBMのシェアは57%と報じられ(二次資料)、2025年10〜12月の売上の76%がDRAMでした。株価は、HBMとDRAMの値段の両方に賭ける形です。

二つ目は、総合電機の型のサムスン電子です。2025年の売上は、スマホ・家電などのDX部門が188.0兆ウォン、半導体のDS部門が130.1兆ウォンで、DS部門の売上の80.0%がメモリーでした。それでも10〜12月は、全社の営業利益の81.6%を半導体部門が稼ぎました。年次の営業利益率(全社)の振れ幅は15.9ポイントと、7社で最も小さい会社です。

三つ目は、米国のメモリー専業の型です。マイクロンは2025年8月期の売上の76.5%がDRAMで(当ブログの計算)、自らを「米国に本拠を置く唯一のメモリーメーカー」(会社資料の英文を当ブログが訳出)と説明します。サンディスクはNANDの専業で、2025年2月にWestern Digitalから独立しました。

四つ目は、台湾の汎用・ニッチの型です。南亜科技は汎用DRAMの専業で、2024年の用途は民生が約63%、スマホなど向けの低消費電力品が約21%、PCが約13%でした。華邦電子は特殊なDRAMとNOR・SLC NANDに子会社のロジックICを抱え、旺宏電子は2025年10〜12月の売上(親会社ベース)の約6割がNORでした。規模が小さく、値段の波が決算に出やすい型です(当ブログの見方)。

五つ目は、上場していない中国勢のCXMTとYMTCです。株は買えませんが、CXMTの増産や上場で集める資金は、上場7社の供給と値段の前提を動かし得ると私は見ています(当ブログの見方)。

型が決まったら、業界全体で確かめたい数字は大きく五つあります。まず契約価格で、TrendForceが四半期ごとに出す予測の向きと幅です。次にHBMで、供給の合意の行方と、HBM4の出荷や顧客への採用。そして設備投資で、TrendForceの推計と各社の計画の上積みです。

在庫も欠かせません。マイクロンの在庫日数(期末の棚卸資産÷売上原価×365)は、2023年8月期の181日から2025年8月期の136日へ、南亜科技は2024年末の373日から2025年9月末の191日(7〜9月の売上原価を4倍して計算)へ減りました(当ブログの計算)。大家業でいえば空室在庫の減り方で、ここが再び積み上がり始めたら注意のサインです(当ブログの見方)。最後が、輸出規制と中国勢の動きです。

株価が動くきっかけは、まず会社の見通しです。マイクロンは2025年12月17日に、次の四半期(当ブログの計算で2025年11月28日〜2026年2月26日)に売上187億ドル(±4億ドル)とGAAPの粗利益率67.0%(±1.0ポイント)を、サンディスクは2026年1月29日に、次の四半期(当ブログの計算で2026年1月3日〜4月3日)に売上44億〜48億ドルとGAAPの粗利益率64.9〜66.9%を見込んでいます。韓国と台湾の5社は、数字の見通しを出していません。

ほかにも、TrendForceの価格予測の改定、サムスン電子のHBM4の出荷、南亜科技の設備投資の取締役会での承認、米国の許可の扱いやCXMTの上場の進み具合が材料になり得ます。株の需給では、台湾プラスチックグループの3社が2025年10〜12月に南亜科技の株を売ったと報じられ、Western Digitalは2026年1月2日時点でサンディスク株の約5.1%を持っていました。

下振れのリスクとして、この記事の事実から言えるのは主に四つです。一つ目は値段の波の反転です。華邦電子の会長は2025年10月、上昇の局面は始まったものの、2年ほどで下降の局面が来るだろうとの見方を示したと報じられています(二次資料)。設備投資が増える中で、値上がりがいつ鈍るかが最大の焦点です(当ブログの見方)。

二つ目は中国で、売上を前年同期比97.8%増やしたCXMTの増産と、VEUの取消しのような規制の書き換えです。三つ目は利益の振れそのもので、年次の営業利益率の最高と最低の差は、7社の中央値で37.0ポイント、南亜科技は80.1ポイントありました。四つ目は物差しのずれで、決算期、会計基準、GAAPとnon-GAAPの違いが、PERの見え方を大きく変えます。

銘柄選びで確かめる点 業界・7社の数字(時点) 当ブログの見方
値段の波の向き 汎用DRAMの契約価格の予測:2025年10〜12月+45〜50%、2026年1〜3月+55〜60%(TrendForce、2025年11月26日・2026年1月5日公表) 予測の上方修正が続くか、上げ幅が縮むかが業界全体の前提
株価と利益の時間差 2025年の株価の中央値+274.4%、南亜科技+559.8%(同社の2025年の営業利益率7.9%) 株価は年間の利益より先に、波の転換を映した
PERの物差し 南亜科技の実績PER153.3倍、直近四半期×4で22.8倍(2026年1月30日) 転換点では実績PERが実態とずれ、天井近くでは低PERの罠がある
利益の振れ 年次の営業利益率の振れ幅:中央値37.0ポイント、南亜科技80.1ポイント、サムスン電子15.9ポイント 振れの大きさは型で違う
株主に戻すお金 株主還元利回りの中央値0.00%、最も高いサムスン電子で1.76%(2025年の実績) 配当より値動きで評価される株
中国と輸出規制 VEUの取消し(2025年12月31日発効)、CXMTの上場申請の受理(2025年12月30日) 規制と中国勢の増産が、供給の前提を動かす

投資家の目的に当てはめると、配当や還元の利回りを重視するなら、メモリー株はそもそも利回りの低い業界です。AI向けの投資の伸びに近いのはHBMで先行する型、値段の波がいちばん強く出るのは台湾の汎用・ニッチの型、波が薄まって表れるのが総合電機の型だと私は見ています(当ブログの見方)。

どの型でも、値動きの大きさを受け入れられるかが分かれ目になります。2025年の株価は、最も小さい旺宏電子でも99.2%上がりました。上がる力が強い株は、下がるときも同じように動くと考えておくべきでしょう(当ブログの見方)。

日本から買えるかどうかも、市場ごとに違います。米国のマイクロンとサンディスクはNasdaqに上場する米国株で、主要なネット証券は米国株を扱っています(SBI証券の手数料表は2025年2月14日現在の表示。銘柄ごとの取扱いは各社の一覧で確かめてください)。韓国の2社については、SBI証券がインターネットで韓国株を扱っています(手数料のページは2025年2月14日現在の表示)。

韓国の2社には、欧州の取引所に上場する預託証券(GDRなど)もありますが、日本の証券会社で扱っているかは確認できませんでした。韓国の取引所で原株を買う形が前提になります。

台湾の3社は、SBI証券の外国株式の手数料表(2025年2月14日現在)や説明書(2026年1月)の対象国に台湾が入っておらず、2026年1月末の時点では、主要なネット証券で台湾の個別株を買う道はなかったとみられます(当ブログの調べ)。

CXMTとYMTCは上場していないので、株を買うことはできません。キオクシアは、東証プライム市場に上場する日本株です。外国株の配当にかかる二重の税金や外国税額控除、NISAでの扱い、為替の影響は、7社を比べる回でまとめて取り上げます。

用語メモ:GDR=Global Depositary Receipt(預託証券)。外国の株式を裏付けに、別の国の市場で売買できるようにした証券。原株=その会社の本国の市場で売買されている株式そのもの。

地図を手に、次の決算では「契約価格の向き」と「HBMの契約」を確かめたい

ここまでを振り返ります。メモリーは作業机のDRAM、倉庫のNAND、小さな手帳のNOR、そしてAIサーバー専用の机のHBMに分かれ、世界の市場はWSTSの予測で2026年に2,948億ドル。2023年の底から約3.2倍です。2025年後半には、TrendForceによれば在庫がほぼ底をつき、生産能力がサーバーとHBMへ移るなかで値段が急騰し、上場7社の株価はそろって上がりました。

次の決算で確かめたいのは、まず値段の向きです。TrendForceの次の四半期の契約価格の予測が、さらに上向くのか、上げ幅が縮むのか。次にHBMで、サムスン電子のHBM4の出荷が始まったか、各社が2026年より先の供給をどう語るか。そして設備投資の上積みと、各社の在庫の動きです。

個別には、マイクロンの売上の見通し187億ドルとGAAPの粗利益率67.0%に対する実績、サンディスクの売上の見通し44億〜48億ドルに対する実績、そして華邦電子の次の決算で、2025年10〜12月の利益の数字が初めて見えてきます。

大家業を長く続けていると、家賃相場がいちばん熱い年ほど、新築の計画が一斉に動き出すことを思い知らされます。メモリーの波も、上がるときほど次の下りの種がまかれやすいのかもしれません。波のどこにいるかを確かめながら、1社ずつ決算書を歩いていきたいと思います。

SKハイニックスの決算を読む回から、中国のCXMTの目論見書を読む回まで、そして7社を比べ、外国株の配当と税金を整理する回も、あわせてどうぞ。

 

※本記事は公表資料をもとにした情報提供を目的としたもので、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。業績や株価に関する記述は当ブログの見方や試算で、将来の業績や株価を予想・保証するものではありません。

※数値は各社の決算資料・年次報告書・米国証券取引委員会(SEC)への提出書類などの公表資料をもとに当ブログが集計・計算したもので、四捨五入の関係で合計が合わない場合があります。数値は2026年1月31日までに公表されたもので、時点は本文・表に記載しています。円換算は2026年1月30日の為替レートによる参考値です。税制は2026年1月31日時点の法令にもとづき、令和8年度税制改正大綱の内容は今後の法改正で決まります。

出典・参考

  • WSTS Semiconductor Market Forecast Autumn 2025(WSTS、2025年12月2日)https://www.wsts.org/esraCMS/extension/media/f/WST/7310/WSTS_FC-Release-2025_11.pdf
  • WSTS Autumn 2025 forecast 日本語版(JEITA WSTS日本協議会、2025年12月2日)https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/wsts/docs/20251202WSTS.pdf
  • WSTS Autumn 2024 forecast(JEITA WSTS日本協議会、2024年12月3日)https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/wsts/docs/20241203WSTS.pdf
  • WSTS Spring 2023 forecast(JEITA WSTS日本協議会、2023年6月6日)https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/wsts/docs/20230606WSTS.pdf
  • WSTS Spring 2022 forecast(JEITA WSTS日本協議会、2022年6月7日)https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/wsts/docs/20220607WSTS.pdf
  • Gartner Says Worldwide Semiconductor Revenue Grew 21% in 2025(Gartner、2026年1月12日)https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2026-01-12-gartner-says-worldwide-semiconductor-revenue-grew-21-percent-in-2025
  • DRAM Revenue Drops 5.5% in the First Quarter of 2025; SK hynix Overtakes Samsung for Top Spot(TrendForce、2025年6月3日)https://www.trendforce.com/presscenter/news/20250603-12603.html
  • Global DRAM Revenue Jumps 30.9% in 3Q25, Micron’s Market Share Climbs by 3.7 Percentage Points(TrendForce、2025年11月26日)https://www.trendforce.com/presscenter/news/20251126-12802.html
  • AI Infrastructure Continues to Strengthen NAND Flash Demand; Kioxia Posts Highest QoQ Growth of 33.1% in 3Q25(TrendForce、2025年12月3日)https://www.trendforce.com/presscenter/news/20251203-12813.html
  • Passive Buyer Strategies Drive DRAM Contract Prices Down Across the Board in 1Q25(TrendForce、2024年12月30日)https://www.trendforce.com/presscenter/news/20241230-12424.html
  • Rising Inventories and Weak Seasonal Demand May Push 1Q25 NAND Flash Prices Down by Over 10%(TrendForce、2024年12月31日)https://www.trendforce.com/presscenter/news/20241231-12427.html
  • Downstream Inventory Reduction Eases DRAM Price Decline in 2Q25(TrendForce、2025年3月25日)https://www.trendforce.com/presscenter/news/20250325-12528.html
  • NAND Flash suppliers cut production, prices expected to rise(Communications Today、TrendForceの発表の転載、2025年3月26日)https://www.communicationstoday.co.in/?p=344137
  • Transition between DRAM Generations Drives Diverging 3Q25 Price Trends; Consumer DDR4 Prices Expected to Surge Over 40%(TrendForce、2025年7月7日)https://www.trendforce.com/presscenter/news/20250707-12633.html
  • 3Q25 NAND Flash Contract Prices Projected to Rise 5-10%; Weak Smartphone Demand Limits eMMC and UFS Growth(TrendForce、2025年7月9日)https://www.trendforce.com/presscenter/news/20250709-12638.html
  • DRAM Prices to Continue Rising in 4Q25, Server Demand Surges Ahead While Legacy Process Products See Steeper Increases(TrendForce、2025年9月24日)https://www.trendforce.com/presscenter/news/20250924-12733.html
  • NAND Flash Prices to Rise 5-10% in 4Q25, Driven by Spillover Demand for QLC Products(TrendForce、2025年9月25日)https://www.trendforce.com/presscenter/news/20250925-12736.html
  • Memory Makers Prioritize Server Applications, Driving Across-the-Board Price Increases in 1Q26(TrendForce、2026年1月5日)https://www.trendforce.com/presscenter/news/20260105-12860.html
  • Memory Spot Price Update – DRAM module sellers mostly halt quotes as mainstream DDR4 soars 7.21%(TrendForce News、2025年10月15日)https://www.trendforce.com/news/2025/10/15/insights-memory-spot-price-update-dram-module-sellers-mostly-halt-quotes-as-mainstream-ddr4-soars-7-21/
  • Memory Spot Price Update – DRAM surges as sellers hold back inventory, mainstream DDR4 up nearly 10%(TrendForce News、2026年1月14日)https://www.trendforce.com/news/2026/01/14/insights-memory-spot-price-update-dram-surges-as-sellers-hold-back-inventory-mainstream-ddr4-up-nearly-10/
  • Record-Low Memory Stock Could Signal Supercycle Ahead, Likely Peaking by 2027(TrendForce News、2025年9月30日)https://www.trendforce.com/news/2025/09/30/news-record-low-memory-stock-could-signal-supercycle-ahead-likely-peaking-by-2027/
  • Chipmakers poised to enter super-cycle as AI demand, DRAM shortages drive growth(The Korea Times、2025年10月30日)https://www.koreatimes.co.kr/amp/business/companies/20251030/chipmakers-poised-to-enter-super-cycle-as-ai-demand-dram-shortages-drive-growth
  • Memory Industry to Maintain Cautious CapEx in 2026, with Limited Impact on Bit Supply Growth(TrendForce、2025年11月13日)https://trendforce.com/presscenter/news/20251113-12780.html
  • SK Hynix’ Lead Shrinks In DRAM, HBM(Mark LaPedus、Counterpoint Researchの数字の紹介、2025年12月24日)https://marklapedus.substack.com/p/sk-hynix-lead-shrinks-in-dram-hbm
  • SK hynix Announces FY25 Financial Results(SK hynix、PR Newswire・TNGlobalによる配信、2026年1月28日)https://technode.global/prnasia/sk-hynix-announces-fy25-financial-results-posts-record-high-results-and-delivers-highest-shareholder-returns/
  • SK hynix Announces 3Q25 Financial Results(SK hynix、2025年10月29日)https://technode.global/prnasia/sk-hynix-announces-3q25-financial-results/
  • SKハイニックス 韓国語ニュースルームの2025年7〜9月期の業績の記事(SK hynix、2025年10月29日)https://news.skhynix.co.kr/3q-2025-business-results/
  • SK하이닉스 2025년 4분기 경영실적 발표(SK hynix、IR資料、2026年1月29日)https://file.alphasquare.co.kr/media/pdfs/company-ir/20260129SK%ED%95%98%EC%9D%B4%EB%8B%89%EC%8A%A4_2025%EB%85%84_4%EB%B6%84%EA%B8%B0_%EA%B2%BD%EC%98%81%EC%8B%A4%EC%A0%81_%EB%B0%9C%ED%91%9C.pdf
  • SK hynix Announces 1Q25 Financial Results(SK hynix、2025年4月24日)https://news.skhynix.com/en/sk-hynix-announces-1q25-financial-results/
  • Samsung Electronics Announces Fourth Quarter and FY 2025 Results(Samsung Electronics、2026年1月29日)https://news.samsung.com/global/samsung-electronics-announces-fourth-quarter-and-fy-2025-results
  • Earnings Presentation 4Q 2025(Samsung Electronics、2026年1月29日)https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2025_4Q_conference_eng.pdf
  • Micron Technology, Inc. Reports Results for the First Quarter of Fiscal 2026(Micron、Form 8-K Exhibit 99.1、2025年12月17日)https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/723125/000072312525000044/a2026q1ex991-pressrelease.htm
  • Results for the Fourth Quarter and Full Year of Fiscal 2025(Micron、Form 8-K Exhibit 99.1、2025年9月23日)https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/723125/000072312525000024/a2025q4ex991-pressrelease.htm
  • Form 10-K(Micron、2025年8月28日終了の事業年度、2025年10月)https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/723125/000072312525000028/mu-20250828.htm
  • Micron FQ1 FY2026 earnings call transcript(第三者による議事録、2025年12月17日)https://transcripts.platformaeronaut.com/transcripts/MU-1Q26-transcript
  • Micron to exit server chips business in China after ban, sources say(Reuters、New Straits Timesによる掲載、2025年10月17日)https://www.nst.com.my/amp/business/corporate/2025/10/1296911/micron-exit-server-chips-business-china-after-ban
  • China bars US chipmaker Micron from key infrastructure projects(TechNode、2023年5月22日)https://technode.com/2023/05/22/china-bars-us-chipmaker-micron-from-key-infrastructure-projects/
  • Reports Fiscal Second Quarter 2026 Financial Results(Sandisk、Form 8-K Exhibit 99.1、2026年1月29日)https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/2023554/000162828026004121/sndkq2fy26ex991-pressrelea.htm
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  • Form 10-Q(Sandisk、2025年10月3日終了の四半期、2025年11月)https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/2023554/000162828025050698/sndk-20251003.htm
  • Fiscal Second Quarter 2026 Financial Results(Western Digital、Form 8-K Exhibit 99.1、2026年1月29日)https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/106040/000162828026004131/a4ex991-pressreleaseq226.htm
  • Kioxia and Sandisk Extend Yokkaichi Joint Venture Agreement Through 2034(Kioxia・Sandisk、BusinessWire、2026年1月29日)https://secure.businesswire.com/news/home/20260129390024/en/Kioxia-and-Sandisk-Extend-Yokkaichi-Joint-Venture-Agreement-Through-2034
  • 四日市工場における合弁会社の契約期間延長について(キオクシア、2026年1月30日)https://www.kioxia.com/ja-jp/about/news/2026/20260130-1.html
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  • 长鑫科技集团股份有限公司 首次公开发行股票并在科创板上市招股说明书(申报稿)(長鑫科技、上海証券取引所、2025年12月30日)https://static.sse.com.cn/stock/disclosure/announcement/c/202512/002170_20251230_B8QS.pdf
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  • Foreign-Produced Direct Product Rule Additions, and Refinements to Controls for Advanced Computing and Semiconductor Manufacturing Items, 89 FR 96790(Federal Register、2024年12月5日)https://govinfo.gov/content/pkg/FR-2024-12-05/pdf/2024-28270.pdf
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  • US grants Samsung and SK hynix 2026 licenses for chipmaking tool shipments to China(Tom’s Hardware、2025年12月30日)https://www.tomshardware.com/tech-industry/us-grants-samsung-and-sk-hynix-2026-licenses-for-chipmaking-tool-shipments-to-china
  • 外国株式 手数料(SBI証券、2025年2月14日現在)https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/home/pop690_price_int.html
  • 外国株式取引に関する説明書(対面取引)(SBI証券、2026年1月)https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/home/bm/bm_260124_6_footc.pdf
  • 外国為替相場 2026年1月30日(三菱UFJリサーチ&コンサルティング、2026年1月30日)https://www.murc-kawasesouba.jp/fx/past/index.php?id=260130
  • 牌告匯率 2026/01/30 16:01(臺灣銀行、2026年1月30日)https://rate.bot.com.tw/xrt/all/2026-01-30
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  • 株価:Yahoo Finance 2408.TW ほか 時系列(2024年12月31日・2025年12月31日・2026年1月30日の終値)https://finance.yahoo.com/quote/2408.TW/history/