東雲結子:EV充電器を付ければ、未来の物件になります!

税理士石井:先進的な請求書も120万円届きます。

東雲結子:未来は現金で先払いなんですね……。

税理士石井:うーん、充電売上だけでなく、駐車料アップと空室短縮も見ましょう。

東雲結子:月2万8,000円残れば、何年ですか?

税理士石井:約3.6年です。

東雲結子:ああ、たしかに。利用者がいなければ、基本料金だけが残りますね。

税理士石井:そうです。設置前に入居者と地域需要を確認するのが先です。

 

電気自動車の普及を見込み、賃貸住宅の駐車場へ充電設備を設置する案があります。充電利用料、駐車料アップ、空室短縮が収益になります。一方、工事費、基本料金、保守、通信、課金システム費がかかります。

設備を置くことが目的ではありません。120万円を何年で回収し、故障時も運営できるかを確認します。

月2万8,000円残れば、単純回収は約3.6年

初期費用120万円、充電売上や駐車料アップから電気代、システム費を引いて月2万8,000円残ると仮定します。年間純収入33万6,000円で、単純回収は約3.6年です。

設備寿命、故障、更新費を入れると回収期間は延びます。5年総額で比較します。

利用者がいないと、固定費だけが残る

EV保有者がいなければ、基本料金、保守、通信費が発生するだけです。現在の入居者、法人社宅需要、近隣の充電設備を確認します。

「将来増えるだろう」だけで設置せず、何人利用すれば黒字になるかを出します。

収益は充電料金だけではない

EV対応駐車区画の月額アップ、募集期間短縮、法人社宅への訴求も効果です。ただし、同じ入居者による効果を二重計上しないようにします。

駐車料3,000円アップと空室1か月短縮を別々に足す場合、実際に両方実現する根拠を持ちます。

設置後の運営者を決める

電力契約、課金、故障連絡、充電後の移動、違法駐車、保守を誰が行うか決めます。設備を置くだけで自動運営にはなりません。

管理会社が対応できるか、24時間窓口があるか、故障時出張費はいくらかを確認します。

補助金は、なくても成立する収支にする

補助制度があっても、対象設備、申請時期、工事着手条件があります。採択前に工事すると対象外になる場合もあります。

補助金がなくても成立し、採択されれば回収が早まる設計が安全です。

仮定 金額
初期費用 120万円
月間純収入 2万8,000円
年間純収入 33万6,000円
単純回収期間 約3.6年

 

参考資料

環境省 ソーラーカーポート・充電設備導入支援(2025年)