東雲結子:空き地にコンテナを置けば、すぐ家賃が入りますよね!

管理担当:その土地で置けるか、役所へ確認しましたか?

東雲結子:うーん……まだです。

管理担当:うーん、これはまずいですね。コンテナの前に、計画が役所で止まりそうです。

東雲結子:屋内型なら簡単でしょうか?

管理担当:用途、消防、空調、セキュリティがあります。どちらも「箱を置く」だけではありません。

東雲結子:えーっと、満室売上ではなく、60%稼働でも耐えられるかを見る?

管理担当:そうですね。さらに、やめるときの撤去費まで入れて比べます。

 

トランクルームには、空き店舗等を区切る屋内型と、土地へコンテナ等を設置する屋外型があります。見た目は似ていますが、立地、初期投資、空調、セキュリティ、法規、撤去費が違います。

満室売上ではなく、立ち上がり期の稼働率と撤退費まで比べます。

屋内型は住宅密集地、コンテナ型は車利用の郊外

屋内型は駅近やマンションの多い地域で、空調やセキュリティを付けて高単価を狙えます。コンテナ型は車で荷物を運べる郊外に向きます。

ただし、コンテナが建築物に該当するか、用途地域や確認申請が必要かを事前に確認します。屋内型も用途変更や消防設備が必要になる場合があります。

満室より、60%稼働で耐えられるか

屋内20区画×月8,000円なら満室16万円です。稼働60%では9万6,000円。管理・広告・電気・システム費月4万円、初期投資回収月3万円なら、残りは2万6,000円です。

開業直後から満室とせず、1年目40%、2年目60%、3年目75%と段階的に置きます。立ち上がりの赤字を支える現金が必要です。

コンテナは撤去費を毎月の費用に入れる

設置時だけでなく、撤去、運搬、原状回復、土地返却費を見積ります。5年後に撤退するなら、撤去費を60か月で割り、毎月の費用に入れます。

撤去費を最後に考えると、うまくいかなくてもやめられません。投資の強さは、始めやすさだけでなく、やめやすさでも決まります。

何を預かるかで責任が変わる

荷物を預かる事業なのか、保管場所を貸す契約なのかで、盗難、水濡れ、カビ、破損への責任が変わります。保管禁止物、保険、利用時間、滞納時の荷物取扱いを契約書へ書きます。

利用者が鍵を管理するだけで、大家さんの責任がなくなるわけではありません。設備と契約の両方を整えます。

需要調査は、半径と住宅タイプで行う

戸建てが多く収納が広い地域より、小型マンション、単身世帯、転勤者が多い地域のほうが需要を見込みやすい場合があります。競合の料金、空きサイズ、キャンペーン、解約条件を現地で確認します。

空き地や空き店舗があることは供給側の事情です。借りたい人がいることが事業の出発点です。

比較 屋内型 コンテナ型
主な立地 住宅密集・駅近 郊外・車利用
初期費用 内装・空調・区画 本体・基礎・設置
法規確認 用途・消防等 建築確認・用途等
撤退費 内装撤去 運搬・原状回復
強み 高単価・快適性 土地活用・搬入性